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ご挨拶

いつの時代においても、有用な人材を育成することはその社会にとって重要な課題ですが、多様な価値観が求められる社会においては、専門領域にとどまらず、幅広い知識や教養と柔軟な思考力に裏付けられた人材の育成が求められています。このため、従来の教育メソッドに加え、ICT活用教育、アクティブラーニングそして協同授業などさまざまな工夫が教室内外で進められています。こうした教育メソッドの効果を適切に発揮するためには、教育資源でもある著作物や隣接権で保護の対象となっているものを十全に活用することが必須であり、教育効果を高めるために必然であることはいうまでもありません。
デジタルネットワーク時代といわれる今日、ネットワークを活用した、いつでも、だれでもそしてどこにいても、学習ができる修学環境の構築も、離島教育から生涯教育に至る広範な教育現場にとって有益なシステムとなっています。また、地域による教育の地理的較差を解消するためにも質の高い教材を教育関係者間で共有することも重要なことと認識されています。このような教育環境の中で、著作権法により保護される著作物や隣接権で保護の対象となっているもののスムーズな利用を促進するための場の構築が期待されています。広く授業の過程における著作物の利用に係る許諾のワンストップサービスを提供できることは、教育関係者の方々のサーチコスト等の負担を最少化するためにかねてより求められていました。
これらの期待や需要を受け、本協会は、教育分野の著作物等の利用の円滑化を図るとともに、あわせて著作権及び著作隣接権の保護に関する事業等を実施し、もって文化の普及発展に寄与することを目的として、設立された団体です。
平成31年2月15日、著作権法104条の11第1項に定める権利管理団体として文化庁長官の指定を受けることができました。この指定を受けたことの重い責務を全うすべく,これからも教育関係者及び著作権等関係者との意思疎通をより一層密としながら、補償金の収集及び分配にかぎらず業務全般について透明性の高い権利管理団体として、上記関係者間の架橋としての役割を誠心誠意果たしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

平成31年2月15日
一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会
理事長 土肥 一史