SARTRASでは、文化審議会著作権分科会報告書(2017年4月)が示す方向性の実現に向け、SARTRASが教育機関設置者及び教育機関の内部利用のうち一部の利用許諾のワンストップの窓口となるライセンス(以下「SARTRASライセンス」という)の準備を進めています。この「SARTRASライセンス」は、授業目的公衆送信補償金制度を補完し、教育関係者が一般的な利用状況において十分な基礎的利用環境を提供することを目的とするもので、授業目的公衆送信補償金制度とSARTRASライセンスが一体となって、ICT活用教育を進める上で利用者にとって不安のない著作物等の利用環境の提供を目指すものです。
SARTRASライセンスの許諾の対象として検討中の内容は、上述の報告書にある「権利制限の境界で「切れ目」なく著作物の利用が行える環境を整え、教育現場の著作物利用ニーズに応えていく」もので、可能な範囲から順次SARTRASライセンスに取り入れられるよう検討を続けています。SARTRASライセンスの具体的な検討状況や検討内容については、運用指針(2021年度版)の37頁以降をご確認ください。